税理士大柴真哉の本音ブログ

そろそろ法人化の決着をつけよう

個人事業をしていて、会社にした方がいいのか悩む場合もあると思います。

この問題は長いこと語られてきました。


ですが、もう決着をつけましょう。

お金の面で言えば上の表のイメージとなります。

恐らく世界で一番シンプルに表しています。

なので専門家からはツッコミが入るかもしれませんが、まぁいいでしょう。


ちなみに法人にした場合の試算金額は、社長個人の社会保険料、税金と会社の社会保険料、税金を合計したものになります。

もちろんピッタリの数字ではないので、あくまで大雑把なイメージです。

消費税は便宜上ないものとして計算しています。

売上から経費を引いて900万円ぐらいの利益が出る前提で試算しています。

また会社にした場合の社長の給与は月給58万円を想定しています。


しかしお分かりに通り、会社にしてもそれほど節約できません。

え?節税ができるのでは?・・・

確かに税金は安くなります。

しかし会社経由での社会保険料はかなり高くなります。

昭和、平成の時代は社会保険に加入しない会社も多くありました。

だから法人にした場合、税金が安くなり、結果的にお金で得をしたケースもあったのかもしれません。

しかし今は令和の時代です。

社会保険も加入を迫られます。

よってそれほど法人化のうま味はもうないでしょう。


また法人化した場合は自分のお金と、会社のお金に分かれます。

管理が面倒になります。

会社のお金は自分のお財布のように自由に使えません。


悪いことは言いません。個人事業は楽です。

自分のお金が増えるか減るかだけですので、とてもシンプルです。

迷っているならぜひ個人事業をオススメします。

周りに惑わされないように判断しましょう。

ただしもっと儲かる場合などは専門家に相談しましょう。


※補足

個人事業で900万円の利益が出ている状態で法人化した場合、会社でも900万円の利益が出てしまいます。

しかしそのままでは会社にした意味がなく、お金が全て会社に残ってしまうので、まず社長の給与を決める必要があります。

この記事の例では月給58万円と仮定しているので、年収ベースでは696万円となります。

一方会社は900万円の利益から社長への給与696万円を引いた204万円が法人化した場合の利益となります。

よって社長の年収696万円+会社の利益204万円=900万円という状態で、個人事業との比較をしています。

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大柴真哉(おおしばしんや)
大柴税理士事務所所長

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