税理士大柴真哉の本音ブログ

それ、ビジネスになってますか?

とても簡単なお話しです。

売上がまずありますね。

次に仕入れや外注がある場合は、売上から引きます。

この数値が粗利と呼ばれる第一段階の利益になります。

そこから人件費(社長の給与も含む)などの経費を支払い、営業上の利益を計算していきます。

これが企業会計の初歩です。

それほど難しくないですよね?

単純な引き算ですから。

まぁ仕入れにしても在庫を加味する必要はありますが、大まかな売上原価は把握していなければまずいですよね。


これはとても大切な計算になります。

この計算ができていない社長さんが山ほどいます。

結局経費などを差し引くと営業利益が赤字になる会社も山ほどあります。

で、お金がないから借金をするのです。

いやいや、ちょっと待ってください。

利益を出せない段階で、今やっていることはビジネスとして成り立ってないですよね?

そういうことを考えるべきなのに、考えない会社が山ほどあります。

借金漬けになっていても鈍感なのでしょうか、まだ何とかなると思い込んでいるのです。


サラリーマンで考えれば分かりやすいでしょうか。

給料30万円、手取り25万円のサラリーマンがいるとします。

ボーナスや貯蓄はとりあえず除いて、単純に考えても毎月MAX25万円しか使えないわけです。

でも毎月40万円使っていたらどうなるでしょうか?

もちろんお金が足りなくなりますね。

で、借金しますか?

もう破綻することは目に見えてますね。


でも事業だと、このようなことを当たり前のようにやってしまうのです。

もう一度言いますが、難しく考える必要はありません。

単純な引き算ができればいいのです。

じゃあ車を買ったらどのように毎月に按分するのか、など企業会計ですので単純ではない部分もあります。

それは専門家に聞くとして、まずは大雑把でも毎月の収支を把握しておく必要があるのです。

その時点で黒字にならないのであれば、もう今やっていることはビジネスとして成立していないのです。

そういう事業は山ほどあります。

でも借金でごまかしているのですね。


事業をするということは儲けなければ続けられません。

日本人は儲けるということに嫌悪感を感じる一定数の方がいらっしゃるように思えます。

しかし潰れてしまっては元も子もありません。

今自分がやっていることは、まずビジネスなんだという認識を持つことがそもそもの出発点になります。

そういう出発点に立てていない社長さんが山ほどいらっしゃいますので、これはぜひ考えを改める必要があると思います。


ちなみに言ってしまうと、何とかならないですよ(^^)

え?厳しいですか?

でも手遅れになってからでは大変ですよ。

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大柴真哉(おおしばしんや)
大柴税理士事務所所長

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